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交通事故で失うもの

今、1日のどのくらいの交通事故が起きているかご存知ですか? 驚くべき数字です。約1900件です。つまり、1時間に約80件近くの交通事故が日本のどこかで起きているのです。この数字は、警察に通報された事故の件数です。本当はやってはいけないのですが、時に警察を呼ばずにすませてしまう人もいるようですから、その数はもっと多いでしょう。それでも、交通事故はここ数年減少しているというのです。ということは、1時間にその数以上のなんらかの被害が出ているということになるのです。 交通事故の種類には人身事故、物損事故、自損事故があります。改めて説明するまでもないかもしれませんが、一応説明しておきましょう。 人身事故とは、身体的な損害が生じるような事故です。 その形はさまざまで、自動車と自動車の衝突や追突などによって、自動車に搭乗している人が死亡、後遺障害、けがを負ってしまう事故もあれば、自動車と自動二輪の事故、自動車と自転車の事故、自動車と歩行者の事故などさまざまな組み合わせの事故があります。どんな事故でも、なかなか無傷ですむことは少ないでしょう。この人身事故で失われるもののもっとも大きなものは、なんといっても被害者の身体的損害です。それは時に死亡や重度の後遺障害に至らしめることもあります。他人の人生をまったく違うものにしてしまうのです。実は、人身事故によって失われるものは、それだけではありません。仮に、命には別状のない骨折などのけがだったとします。その場合、その被害者にとっての損害は、身体的な損害だけでなく、入院や通院などによって仕事が出来なくなった場合は、その間の収入が損害となります。また、もし旅行などの予定があった場合は、そのキャンセル料などを支払わなければいけなくなるということもあります。そして、楽しみにしていた旅行に行くことができなくなったことの精神的な損害もあるのです。大きなことから小さなことまで、あらゆるものが変わってしまうということなのです。 物損事故とは、交通事故によって物が破損するなどの被害を受けるような事故です。

物損事故の場合は、単なる物損事故もありますが、人身事故と物損事故が同時に起こってしまうことが多いのです。自動車と自動車の事故であれば、まず自動車が破損します。もし、接触などで自動車が進行方向を変えて、ガードレールや他人の家の塀などにぶつかるなどということもあります。このような物損事故で失われるものも意外と大きいのです。破損された物自体が失われるのは当然の話です。それ以外にも、その物が破損したことによって失われるものというのもあるのです。こんなケースがそうです。たまにニュースなどにもなりますが、ハンドル操作を誤ってスーパーやコンビニエンスストアに突っ込んでしまったという事故などでは、そこで失われるものはお店の破損だけでなく、お店を修理する期間の休業中の売り上げ、さらにはお店の信用なども失われたりするのです。お店自体に何の責任はなくとも、「あの店にクルマが突っ込んだらしい」などというウワサは、商売上うれしくはないウワサです。 自損事故とは、いわゆる単独事故のことです。 つまり、相手のいない事故です。ただし、この場合も物損事故でもある場合が多いのです。基本的に自損事故は、何かにぶつけてしまうというケースがほとんどなので、そのぶつかった対象物は破損してしまうことが多いからです。ここで失われるものは、物損事故など失われるものは当然、自分の身体的損害や物的損害などがあり、いくら自分の責任とはいえ非常に大きなものとなり、悔やんでも悔やみきれないということは非常に多いのです。 このような交通事故では、多くのものが失われます。しかし、実はそれだけではないのです。上記のものはすべて被害者が失うものです。加害者もまた多くのものを失うのです。社会的信用や自責の念などの精神的な部分もそうです。そして、いったん加害者となったら、与えてしまった損害の賠償責任を負うのです。つまり、賠償金という金銭を失うのです。そして、その金額は、昨今非常に高騰しています。重大な人身事故の場合は3億円を超えることもよくありますし、重大な物損事故の場合は2億を超えたケースもあります。これだけの金額の賠償責任を負うのです。 自動車保険とは、そんな多くの失われたもののうちの金銭面での損失だけは補償しましょうというものなのです。